ご挨拶

岩本
代表取締役社長 岩本勝幸

以前、私が業務上ご縁のあったシリコンバレーと日本の企業の状況に詳しいファイゲンバ ウム氏(スタンフォード大学名誉教授)から日本における起業環境の5つの問題点について 指摘を受けました。

すなわち、
①起業家の目標設定の慎ましさ
②ベンチャーキャピタル(VC)の未成熟
③スタートアップの深刻な人材不足
④リスクを共有しない顧客(国、大企業)のスタンス
⑤失敗の機会の少ない日本の諸制度
です。

弊社は、フューチャーアーキテクト株式会社からスピンアウトした会社ですが、はたから見ると、どうしてこの時期にというタイミングでスタートしました。数人(アクセンチュアとフューチャーアーキテクトのOB)でスタートして、それ以前の問題が大きいと感じています。やはり弊社の力を伝えられない、信用してもらえないという現実です。現代の経営がITと切り離せない領域であることは、既に異論のないところと思われます。ITの進歩は、レガシーからオープンシステム、クラウドへと遷移し、生産性を数倍に向上させただけでなく、これまでにないビジネスモデルの創造やイノベーションに寄与するまで至りました。

言いすぎかもしれませんが、製品開発におけるイノベーションより、顧客にとっての価値向上のイノベーションが優先されるということです。価値向上のイノベーションとは、コストを下げながら、買い手にとっての価値を高める状態を意味します。コストを下げるには競争のための要素をそぎ落とす必要がある。買い手にとっての価値を向上させるために未知の要素(サービスや技術)を加える。時がたつと、優れた価値に引き寄せられるようにして売上げが伸びて行き、規模の経済が働くため、一層のコスト削減が実現するという理屈です。このことは、マーケットを構造主義や環境決定論で捉えるのでなく、マーケットの築き直すという再構築主義に立脚するものです。

既存技術を使った新しい価値のイノベーションを戦略的にマネジメントする必要があります。最新技術は、これからのシーズとして扱う。IT業界のはやり言葉に惑わされない、弊社は、経営と技術の両面を理解する専門化として、顧客にとって価値のある新市場創造や市場再構築に向けて、リーダーシップを取り、オンリーワンをどのようにプロデュースできるかに貢献して行こうと考えています。